太平洋戦争直前に発覚した国際スパイ事件「ゾルゲ事件」を巡り、旧司法省が作成したとみられる複数の報告書案を分析した結果、ソ連への方針を決定した御前会議の内容など七つの情報漏えいに関し、当初は情報を提供した氏名や機関名が付記されていたが、途中で削除されていたことが9日までに分かった。
資料を分析した加藤哲郎・一橋大名誉教授によると、文書には「上奏文案」と書かれており、日付の数日後には、岩村通世・司法相(当時)が昭和天皇に事件を報告している。加藤氏は、氏名などの削除について「捜査し尽くせない部分を隠す意図があったのではないか」としている。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース